一日履いたあなたのその靴下・・
カピカピになっていませんか?
もしかして、ひょんな拍子に誰かがその靴下を触っているかもしれません・・
しかしなぜ一日履いた靴下が”カピカピ”になってしまうのでしょうか?
今回は
脂足で靴下がカピカピに?
洗濯方法を工夫しよう!
についてご紹介させていただきます。
脂足で靴下がカピカピに!?
靴下がカピカピになるのは
足から出るタンパク質
が原因です。
このタンパク質が靴下にガッツリ付着して、カピカピ靴下を生み出しています。
- 靴下に古い角質が染み込む
- 踏まれて生地が潰れ、古い角質が固まる
- 固まった角質は洗っても落ちない
ここでいう「タンパク質」は「古い角質」のことです。
そして脂足と角質には密接な関係がありました。
靴下カピカピ!足からたんぱく質が出る経緯
まずは足の裏からタンパク質が出る経緯をお話します。
皮膚は上から
角質
表皮
真皮(さらに下に皮下組織)
と階層になっています。
この時、一番下にある皮下組織では毎日「細胞の水分保持」のために新しい細胞が作られています。
すると新しい細胞が作られた分、皮膚表面の表皮が押し上げられて剥がれ落ちていきます。この剥がれ落ちる表皮が角質ですね。
そんな剥がれ落ちた角質は「細胞核を失った(死んだ)細胞」でありタンパク質なんです。

http://www.jmi.or.jp/qanda/bunrui4/q_067.html
足裏も表面にも「毎日古い角質が作られてる」ということですね。
脂足だと古い角質が落ちない?
皮膚の新しい細胞が作られて「表皮が剥がれる落ちるまで」の過程を「ターンオーバー」といいます。
ターンオーバの周期は約一ヶ月であり、およそ28日で人間の皮膚は入れ替わっています。
しかし!
足裏は角質がなかなか剥がれ落ちない環境なんです。
これには理由が2つあります。
足裏の角質が落ちづらい理由1:足のクッション代わり
足裏の角質が落ちづらい理由その1。
古い角質が足のクッション代わりとなっているから。
足裏には体重の重みがかかり、高い負荷がかかっています。そのため角質を残し足裏のクッション性を上げようとするんですね。
その溜まった古い角質が靴下に付着=カピカピになってしまうわけです。
足裏の角質が落ちづらい理由2:足がアルカリ性になってる
足裏の角質が落ちづらい理由その2は足が汗でアルカリ性に傾いているから。
実は「ターンオーバー」というのは肌の表面が弱酸性の時に表面の角質層が剥がれ落ちて起きるもの。
弱酸性の時に角質が剥がれるんですね。
逆に足が脂足で汗まみれになっている状態、アルカリ性に傾いていると角質が剥がれ落ちません。
そんなアルカリ性に傾いた足に靴下を被せているので、必然的に角質が靴下に付着してしまうわけですね。
足汗が多い方の場合、カピカピ靴下が出来上がりやすいと言えるでしょう。
古い角質がガッツリ付着してしまったカピカピ靴下。
どうやって洗えば良いのでしょうか?
靴下のカピカピ!洗濯方法を工夫しよう!
カピカピ靴下はたんぱく汚れ。
実は「たんぱく汚れ」はかなり手強く、普段どおりに洗濯機に入れて回しても完全には落ちません。
洗濯する前にちょっとした工夫が必要になってきます。
カピカピ靴下の洗い方1:浸け置き洗い
カピカピ靴下の洗い方1はお湯に浸ける浸け置き洗いです。
古い皮脂=脂質であり、脂→油に変わる融点は
40〜60℃
だから。
「お湯に浸け置き」することで脂分を液状化して落としやすく出来るわけですね。
- 洗面器に40℃〜50℃のお湯を入れる
- 洗剤を入れる(お湯1Lに対し小さじ一杯)
- 白生地なら2時間〜一晩、色物なら2〜3時間浸け置き
- 洗剤液ごと洗濯機に入れそのまま洗う
お湯の温度は40〜50℃がオススメです。(60℃近い高温では繊維が縮む恐れがあります。)
また
洗剤は弱アルカリ性を使うこと
2~3時間つけ置きしてから洗うこと
で脂が液状化してたんぱく汚れを落としやすく出来ます。
特に洗剤については「弱アルカリ性」と「中性」洗剤の2種類があります。
弱アルカリ性・・・中性に比べて洗浄力が高い
中性・・・弱アルカリ性に比べて衣類にかかる負担が少ない
靴下の「素材や色落ち」などを踏まえ、洗剤も変えてみると良いでしょう。
ここでご紹介している「たんぱく汚れを浸け置きする」場合は、弱アルカリ性の液体洗剤が最適(お湯に混ぜると中性に近くなるため)です。
難しければ「洗面器にフタ」をするなどでもOKです。
カピカピ靴下の洗い方2:洗剤を直付けして洗う
カピカピ靴下の洗い方2は洗剤を直付けして洗うことです。
行うことは靴下のカピカピ部分に直接「弱アルカリ性洗剤」を付けて、そのまま洗うだけ。
- 液体洗剤を靴下のカピカピ部分にかける。
- 10秒くらいそのままおく。(ゴシゴシしない)
- すぐに洗濯機に入れて洗う。
少し時間をおく際は絶対にゴシゴシしないようにしておきましょう。
なぜなら「たんぱく汚れ」をさらに繊維に刷り込んでしまったり生地を痛めてしまう恐れがあるからです。
また洗剤に「蛍光剤」が入っていないものを選んだ方が「色あせ」を防げます。
「蛍光剤」の使用有無については、洗剤のパッケージに上画像のように比較的大きめ(縦横1.5cmくらい)に表示されていますので確認してみると良いでしょう。
そこだけ注意すれば直付け後に洗濯機で洗濯すれば良いだけなので、お手軽な”たんぱく汚れの落とし方”としてオススメです。
もし「粉末洗剤で直付け」する場合は、一度「粉末洗剤をお湯に溶かしてから行う」ことで洗剤が繊維に残りづらくなるのでオススメです。
まとめ
というわけで今回は
脂足で靴下がカピカピに?
足汗を改善して洗濯方法も工夫しよう!
についてご紹介させていただきました。
まとめますと
- 脂足で靴下がカピカピな原因は
タンパク質の固まり - 脂足で靴下がカピカピ。洗い方1は
お湯による浸け置き - 脂足で靴下がカピカピ。洗い方2は
洗剤の直付け洗い
ということです。
たんぱく汚れはかなりの大敵です。またいつ誰がカピカピ靴下を目にするか、手に取るか分かりません。
目に見えない部分だからこそ油断せずに「カピカピ・パリパリ靴下にしない工夫」を行っていきたいものです。
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